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■ 2017/06/03 (土)  ゲームタイトルを振り返る ■
【これまで作ったゲームタイトルを振り返る】

前回は「私のゲームタイトルの付け方」だったので、
今回はこれまでの私の主要作品に付けてきたゲームタイトルを
振り返って自己レビューしてみます。



今回は、私が作ってきた主要作品に対して、
<名前から推測されるイメージ><実際のゲーム内容>
2つについてそれぞれ述べていきます。
「名前から推測されるイメージ」は、私がタイトルだけを見た場合に
どんなゲームだと予想するか、という主観です。



●レジェンドオブレストール(アドベンチャーゲーム)

<名前から推測されるイメージ>
レジェンド(伝説)とあるので、レストールという人物による
壮大な物語のRPGっぽい印象があります。
あるいは大陸以上の世界を股に掛けたシミュレーションRPGかもしれません。
何にせよ戦いが多そうなイメージです。

<実際のゲーム内容>
これはゲーム一覧の古いところに置いてある私の処女作です。
耳長の青年レストールが主人公の、マッチョや亜人やモンスターと共に
一つの街で繰り広げる日常コメディADVです。ほとんど街から出ません。
タイトル命名の際は、「誰に向けて送り出すか」といった一切の考慮はなく、
ただひたすら雑に決められたタイトルです。
当初は友達にしか見せないつもりのゲームでしたから。

せめてかっこよくしようと思ったんですが、
今では「レジェンドオブ~~」はありきたりすぎてイマイチかもしれません。



●シルフェイド見聞録(アドベンチャーゲーム)

<名前から推測されるイメージ>
『見聞録』なので、『シルフェイド』という地での冒険もののようです。
新たな地での出会いや発見が多そうなRPG、
あるいは紀行物ADVっぽい印象です。

<実際のゲーム内容>
実際は『シルフェイド』という世界で、ノーマ学院に入学した医者を目指す少年エシュターが
学校内で繰り広げるドタバタコメディが中心になっているADVです。
『見聞録』的な場面まで行ってないので、少し名付けを失敗してしまった感があります。

いずれ旅に出る予定があったり、話のコアに『見聞録』が関わる予定だけはありましたが、
作り始めたときはそんなことを一切考えていませんでした
これはたぶん、前作がレジェンドオブレストール(レストールの伝説)というタイトルにも関わらず
割とほのぼの生活コメディものだったので、その流れを汲んだものと思われます。
要するに、「かっこよさそう」というだけで名前を決めました。

あと、当時の私は背景のグラフィックがほとんど描けなかったので、
ほとんどの物語を学院内で進行せざるを得なかったというのも理由の一つにあります。
「劇中で行ける範囲」の制約は、そのまま「私が作れる素材の種類と量」に
左右されていたのです。



●シルフェイド幻想譚(RPG)

<名前から推測されるイメージ>
『シルフェイド』世界のお話っぽいですが『幻想』なのでファンタジー世界のお話のようです。
人によってはファンタジー童話の物語系なゲームにも見えるかもしれません。
たぶんADVかRPGのどちらかだと思いますが、幻想って付くゲームはRPGが多いかも?

<実際のゲーム内容>
シルフェイド世界の浮遊島を舞台にした半フリーシナリオRPGです。
おおよそ内容から外れていないタイトルだと思っています。

ただこのタイトル名には少し問題があって、一部の漢字変換ソフトだと
『譚』の字がなかなか出ない場合があるらしく、それで
正式名称の普及力が少し低下してしまった感じがあります。
それでも、「シルフェイド」や「シル幻」といった略称のおかげでだいぶ救われました。
当時はSNSがそんなに流行っていなくて、掲示板時代だったせいもあるかもしれません。
(掲示板の名前を見て語り場を探しに行くことはあっても、
自分から打つ機会は今より多くなかったため)



●シルエットノート(アドベンチャーゲーム)

<名前から推測されるイメージ>
「シルエット」はおそらくファンタジーというよりは「現代」や「未来」を感じさせる用語で、
「ノート」という単語から、これも現代感や、何かを調べるゲームである雰囲気が
予想されるかもしれません。アドベンチャーで探偵ものっぽく感じられるかもしれませんね。

<実際のゲーム内容>
近未来の海上都市アクアフロートで繰り広げられる、ときどき魔法少女もので
ときどき学園ものでときどきサスペンスなアドベンチャーゲームです。
登場キャラクターはある程度シルフェイド系に登場したキャラを元にしており、
シルフェイド系列であることをほんのり示すために、「シル」から始まる単語を選びました。

あえて『シルフェイド』と付けなかったのは、初の有料ゲームだったということもあり、
シルフェイドの名前に頼らずいくら売れるか挑戦したかった、という理由でした。



●モノリスフィア(マウスアクションゲーム)

<名前から推測されるイメージ>
モノリス(石柱、四角っぽいイメージ)とスフィア(球体)を繋げた名前から察するに、
どことなく幾何学感があるので、前知識なしだと
パズルゲームっぽい印象があるかもしれません。
というか、一番最初はパズルゲームのつもりで作ってたんですよ。

<実際のゲーム内容>
実際は女神モノリスが力の源である(モノリ)スフィアを集めにいくアクションゲームです。
前回の「新ブランドなら分かりやすい名前の方がいいかも」という話の筋からすると、
あまり直感的じゃないゲームタイトルかもと個人的に思っている一本です。
だったらどう名付ければより効率的か、というのも、すぐ思いつかないんですけれどね。

語感の面では、『モノリスフィア』は割とよく付けられた方だと思います。
英語では『Monolith Sphere』となっています。
英語名だとこの矛盾したような名前に「おっ?」と思えるかもしれないので、個人的に好きです。
日本語だとその効果を活用しきれていない気がします。



●シルフドラグーンゼロ(シューティングゲーム)

<名前から推測されるイメージ>
「ドラグーン」という単語がいかにもシューティング風なので、
これは多くの人がシューティングゲームだと推測できると思います。
かつて『シルフィード』というシューティングゲームも家庭用にあったので、
「シルフ」部分もシューティングゲームを想起させるかもしれません。
また、「ゼロ」と付いていれば竜に乗ったファンタジーものだと誤解する人は減るでしょう。
(「シルフドラグーン」だけだと「風の竜騎士」みたいに捉える人もいるかもしれません)

「ドラグーン」はその語感から、日本では「竜に乗った騎士」みたいな意味で
使われるケースも多いらしいのですが、
元の意味は「竜騎兵」→「銃で武装した騎兵」のことだそうです。
作中でも、近世ヨーロッパの竜騎兵から名前を借りて航宙戦闘機に付けている、
といった記述を入れています。

<実際のゲーム内容>
航宙戦闘機ドラグーンを駆って戦う1画面全方位シューティングゲームです。
だいたいゲームタイトル通りな感じがしますが、
全方位シューティングっぽさはさすがに出せませんでした。

これは『シルエットノート』の作中ゲーム『シルフドラグーン』が元で、
本作はその続編なのですが、そもそも元の方に「シルフ」を付けたのは
「シル」シリーズの系列であることをアピールしたかったからだったと記憶しています。

あと「ゼロ」が付くと、ゲームタイトルのかっこよさが
簡単にいくらか増える感じがしたので、
開発開始時にはとりあえず「ゼロ」を付けることを決めていました。
ストーリーも、この『ゼロ』のタイトルに合わせて作られています。



●シルフェイド学院物語(育成シミュレーション)

<名前から推測されるイメージ>
『シルフェイド』という学院で繰り広げられるお話を描いたゲームのようです。
アドベンチャーか、RPGか、といった感じでしょうか。
『物語』と付いている場合、個人的にはアクションゲームっぽさを感じにくくなって、
ターン制など非リアルタイム進行のゲームっぽさを感じます。

<実際のゲーム内容>
実際は、このゲームは『シルフェイド』島の学院で1年を過ごす、
近未来世界の育成シミュレーションゲームです。
タイトルだけ見ると『シルフェイド』の学院のお話っぽいので、
これこそ学園内のお話が多かった『シルフェイド見聞録』に
本来付くべき名前だった気もしますね。

『シルフェイド』と名前が付くゲームを並べてみると、
登場キャラやトーテムという存在や世界観が近いだけで、
結局のところベースとなる世界や時代は毎回変わってるので、
『シルフェイド』の定義とは一体何なのか考えさせられます。



●片道勇者/片道勇者プラス(ローグライクRPG)

<名前から推測されるイメージ>
ゲームタイトル名から察するに、「片道」なので出発したきり二度と帰って来られない、
「勇者」の冒険を描いたゲームのようです。

「勇者」と付いているので、ジャンルはいかにもなスタンダードRPGを想像させます。
クラシックな画面に大きいドットのキャラクターが歩き回ってるような、
そんなゲームかもしれません。


<実際のゲーム内容>
このゲームは『闇』によって画面左から世界が呑み込まれていく中、
二度と戻ることのできない一方通行の冒険を繰り広げるローグライクRPGです。
主人公が勇者だったり、魔王を倒しに行ったりするゲームなので、
ほぼタイトル通りの内容かもしれません。ドットはそこまで大きくないですけれど。

『片道勇者』は伝わりやすい名前ですし、
人によってはほんのり悲壮感も伝わってとてもいい名前だと思います。
(とても鉄砲玉っぽいあたりが)
これほど短く、かつ何かを想像させられそうな名前はもう付けられない気がします。



●プラネットハウル(マウスアクションゲーム)

<名前から推測されるイメージ>
「プラネット」という名前が付いてるので少しSFっぽい気がします。
「ハウル」は分かる人には分かる「遠吠え」という意味の単語なので、
分かれば動物っぽいニュアンスを掴めるかもしれません……が、
多くの人にはあんまりピンと来ないかもしれませんね。

SF感が伝わる一方、ジャンルは分かりにくいと思われます。
惑星を股に掛けたSFアドベンチャーか、異色のSF RPGか、アクションゲームか、
あるいは星ごとどうにかする惑星シミュレーションゲームかもしれません。

<実際のゲーム内容>
獣人系のキャラがいっぱい出てくる、
宇宙を舞台とした変則操作の機体を操るマウスアクションゲームです。

タイトル案として『アストロ・ケモノーツ』(「アストロノーツ=宇宙飛行士」にかけた名前)
という案が一瞬出たのですが、開発に関わる人が完全に私一人だけだったら
もしかしたらそう名付けていた可能性もいくらかあったかもしれません。
ちょっとお間抜け感があるので厳しい世界観には合わない感じもありますけれど、
アクションゲームっぽさが出るのと、獣人が出ることが非常に分かりやすいからです。

もう一つは『星の遠吠え』というタイトル案もあって、
「SF小説みたいなタイトルになるね」と共同開発者の方と話していました。
結局、アクションゲームっぽさを重視して『プラネットハウル』に決定した気がします。
日本語名のタイトルだと、あんまりアクションゲームっぽくない気がしたもので。



という感じです。いかがだったでしょうか。

ジャンルが伝わりそうなタイトルもあれば、全然分からないものもあります。
特に変則操作アクション系はジャンルが分かりにくい名前だったので、
タイトルで変則操作アクションっぽいアピールができれば、
そういうのが好きな(おそらく少数派の)人がもっと見つけてくれたかもしれません。

この多ゲーム時代、タイトルそのものが詳細情報を見てくれる確率に影響するのは
ほぼ間違いないので、今後もますますゲームタイトルの名付けは
重要になってくる気がしています。

たくさん作っていても、タイトルを付けるのはいまだに難しいことです。
中身が面白いことは大前提ですが、
「見ただけでおいしそうに見えるゲームタイトル」が付けられれば最高です。
中身が味なら、ゲームタイトルは香りの一部なのですから。

ゲームタイトルは普段あまり他人と比べないところなので、記事を書いていて、
「せめて自分に刺さるタイトルを見つけたらメモしておこう」と思い直しています。
ゲームタイトルは人にゲームをアピールするにあたって重要なパーツなので、
これまで以上によく考えていきたい部分です。



他にもし何か「こんな話題を聞いてみたい!」というお話がございましたら、
ぜひ拍手コメントからお送りください!
すでにいくつかいただいております、ありがとうございます!
答えられそうなものはどんどんお答えしていきます。